姿勢の新常識・3ない姿勢【背すじをビシッとしない・胸をはらない・あごを引かない】

- update更新日 : 2020年06月25日
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出版された猫背本

エコケアの基本的な考えをこちらではご紹介します。

時代とともに、常識は変わっていくものです。昨日まで正しいと考えられていたものが、間違いに変わる・・・こんなことは健康の分野ではよく起こります。

古くは、運動中に水分をとってはいけない。だったのが今では、水分は率先してとるように!に変わりました。

わりと最近では、傷口は消毒して乾燥させる。という常識が水で洗って乾燥させない!に変わりましたね。

ぼくが声を大にして、そしていち早く広めたいのが姿勢の新・3大常識です。

  1. 背すじをビシッとしない
  2. 胸をはらない
  3. あごを引かない

今までは、胸をはる・背筋を伸ばす・あごをひくが姿勢の常識でしたね。

でも、時代は変わる・・・姿勢も変わるのです。

今の皆さんの姿勢は起こしすぎ!

ダーウィンの進化論でいうと、猿人の四足歩行から二足歩行に変わり、それにともない屈んでいた姿勢は段々と起きていきました。

そして現代は「起こしすぎの姿勢」の時代に入ったのです。

今、街で昔のように杖をついていかにも腰が曲がっている人って見かけるでしょうか?

昔よりはるかに減っていると思います。畑仕事をする人が減ったこと、元気なお年寄りが増えたこと、そして、猫背や腰が曲がることを気にする人が増えたことが要因だと思います。

小さな頃から姿勢が悪いと「胸をはって!」「背すじをピンとして!」「あごを引いて!」と先生や親から言われてきましたよね。

私たち日本人には「気をつけ」の姿勢が小さな頃から刷り込まれています。

今は、それを意識しすぎて、いや無意識に刷り込まれていて、『やり過ぎ』な姿勢になっています。

それが、肩こりや腰痛の原因になっているのです。

さあ、姿勢の新・3大常識、背すじをピンとしない・胸をはらない・あごを引かないを実行して肩こりや腰痛から卒業しましょう!

背すじをビシッとして胸をはると不調になる。

反り腰

いい姿勢というとどんな姿勢を思い浮かべますか?

背すじがビシッとして、胸をはる姿勢をイメージしますよね。実はこのビシッが肩こりや腰痛、頭痛や不眠などの原因になるのです。

本来は、いい姿勢というのは「適度に力が抜けていて見た目にもいい姿勢」なのです。

お坊さんや武道の達人のようなイメージでしょうか。

それが本当のいい姿勢なのですが、昔から日本には「気をつけ」の文化、習慣がありどうしてもビシッとした力の入った姿勢、兵隊さんのような姿勢がいい姿勢なのだと誤解を受けてきました。

こういわれてハッとしませんか?無意識のうちにビシッと力が入っていたと・・・・。エコケアの整体を受けている皆さんはほとんどの方がこんな状態です。

力が入っているのと抜けているのではどっちが体にとっていいでしょうか?

もちろん抜けている状態ですよね。

例えば、常に指をビシッと真っ直ぐにしてみてください。すぐに疲れるし、この状態を続けていたら筋肉もガチガチに固くなってしまいますよね。この状態で睡眠に入ろうと思っても入れませんよね。

指だとすぐに理解できると思うのですが、背すじだとついついビシッとしてしまいがちです。だから、肩こりや腰痛になるのです。ずっと、緊張しているので頭痛にもなるし眠れなくもなります。

多くの人は、肩こりや腰痛になると姿勢が悪いんだと思い込んでもっと姿勢を良くしようとします。そうしてどんどん力が入ってしまい悪化してしまうのです。

たちが悪いのが、お医者さんや整体やマッサージの先生までが胸を張って背すじをビシッとさせるように指導してしまうのです。それではいつまでたっても肩こりや腰痛は治りません。

思っているほど悪い姿勢ではないことが多い。

姿勢というのは自分で思っているよりも、悪くなかったりします。あんまり気にしすぎて変に力が入るよりは多少見た目は悪くても力が抜けているほうが、体には良かったりするのです。

もちろんダラっとしすぎてはいけません。適度な力がよいのです。

中庸といって何事も偏らないようにバランスが大切です。

現代人は力が入りすぎているので、少し抜くくらいがちょうどよいのです。

健康になりたいなら、あごは引かないこと。

緊張で肩こりする

みんなが体のために良かれと思ってやっていることで、実は逆効果になっていることがあります。

それは「あごを引く」ことです。

姿勢が悪いとあごが出ているイメージがありますよね?

それは確かにそうなのですが正確にいうとあごだけではなく頭全体が前に出ているのです。

なので、あごを引くのではなく、頭全体を引かなくてはならないのです。

それなのに姿勢が悪いことを「あごが出ている」と日本語では表現するのでそれに対して「あごを引く」ということをみんながしてしまうのです。言葉って怖いですよね。

あごを引くとストレートネックになる。

なぜ、あごを引くのが良くないのかというと「ストレートネック」になってしまうからです。

背骨のカーブはS字になっていて、首は前に丸くカーブをしているのが正常です。元々、赤ちゃんがハイハイしている時期にできるのが首のカーブです。思いっきりあごを上げていますよね。

あごを引くことによって、カーブを無くしてしまい肩こりや首こり、ひどいと頭痛や吐き気、腕の痛みやしびれさらには自律神経までもが乱れてしまいます。

女性に気にして欲しいのは、あごを引いていると二重あごにもなってしまいます。

でも、みんな自分があごを引いていることに気づいていません。

なんで、肩こりが治らないのだろうと思ったらあごを引くのを止めてみましょう。

実はカイロプラクティックでは有名な話です。

このことはカイロプラクティックの本場、アメリカでは昔から言われていることなのですがなぜか日本では間違って伝わっています。

猫背になるとストレートネックになると誤解されているのです。その場合も確かにあるのですが、割合でいうと、あごを引くことによってのストレートネックの方が多いです。

カイロプラクティックでは、ストレートネックのことを「ミリタリーネック」と呼んでいます。

兵隊さんがなってしまう首ということですね。兵隊さんはあごを引いてビシッとしていますよね。

スマホをやるときも注意が必要です。

下を向いてスマホなどをやるときも、背中が丸くならないように背すじを伸ばしたまま、あごを引いて下を向いていないですか?

あごを引くことになってしまい首を傷める原因になるのです。

軽く背中も丸めたほうが首にかかる負担は少ないのです。