猫背にはパターンと段階がある!
当院には猫背で悩んでいる方が沢山来られています。そこでわかるのは「猫背にはいくつかのパターンと段階がある」ということです。
ひとくちに猫背といっても色々な段階やパターンがあるのでご紹介します。
1、実は猫背ではない
本当は猫背ではないのに、「自分は猫背である」と思い込んでいるパターンです。そんなはずは?と思うかもしれないですが、意外と多いのです。
実は多くの人は「自分の姿勢を客観的に見えていない」ものなのです。当院では必ず写真を撮りながら姿勢を客観的に確認していただきます。そうすると、皆さん、自分の思っていた姿勢と実際の姿勢が違うことに驚かれます。
必要以上に猫背を直そうとするために真っすぐすぎる背中や首になってしまう傾向があります。
2、猫背な体勢にしてしまう
まだ猫背ではないけど、
- 猫背な体勢にすることが多い
- 猫背な体勢にする癖がある
という状態です。
例えば、座ってPCに向かっているときやスマホをしている時や机に向かって勉強している時。その作業をしている最中だけ猫背になっている人です。
普通に立っているときや座っているときはまだ猫背になっていないので猫背な姿勢ではない、ということです。
当院では「猫背な姿勢」ではなく「猫背な体勢」と区分けしています。気をつけなければいけないのはこの状態から本格的な猫背になるという黄色信号の段階です。
子供のうちは、この段階であることが多いので早めに気をつけられるといいですね。
当院での対策
自分で作業中の姿勢がどうなっているか客観的にわかっていないので、写真を撮りながら頭の位置など正しい位置を教えていきます。
3、背骨が動く猫背な姿勢
いわゆる一般的な猫背はこのパターンです。普通に立っているときや座っているときも常に猫背になっている状態です。
まだ背骨を動かすことができ、自分の意識で姿勢を直そうとすれば直せる段階です。猫背の初期段階です。
当院での対策
立っている状態、座っている状態などの姿勢がどうなっているかを写真に撮りながら見ていきます。そして正しい状態に矯正をしながら癖付けをしていきます。
4、背骨が固まっている猫背な姿勢
猫背な姿勢のまま背骨が固まっている状態です。動く猫背から進行していくとこうなります。
猫背なまま動かすことができないので、自分の意識で姿勢を直そうとしても直すことができません。本格的な矯正が必要な状態です。
このタイプで気をつけなければいけないのが、自力で猫背を直そうとすると腰が反ってしまい二重に姿勢が悪くなるパターンです。猫背+反り腰のダブルパンチになってしまいます。
当院での対策
背骨を動きやすくするための矯正を行いながら、正しい姿勢がスムーズにとれるようにしていきます。そして癖付けをしていきます。一般的には3番の段階より矯正に時間がかかります。
5、背骨が変形した猫背な姿勢
骨が弱くなり背骨が潰れてしまい変形してしまった状態です。高齢者に多い状態です。変形した部分は直すことができません。
当院での対策
まだ動くようにできる背骨があるはずなので、矯正しながら動かせるようにいていき、可能な範囲の正しい姿勢の癖付けをしていきます。
あなたはどの猫背タイプでしたか?
猫背を5つのタイプに分けてみました。あなたはどのタイプに当てはまりそうですか?
この区別をしっかりしていかないと猫背を直すことはできません。レントゲンなどではわからないことなので病院では猫背は改善できません。
1~5になるにつれて重症化していると言えますので、ひどくならないうちに処置していくことが重要です。肩こりや腰痛の原因にもなりますので長年の症状にお悩みの方は、姿勢や猫背に注目してみるといいかもしれません。